路地は煉瓦造りの建物に挟まれて薄暗かった。そんな路地の片隅に女性が腰掛けている。周囲には誰もいない。女性は静かに腰を下ろしていて、歩いていても何の音も聞こえてこなかった。
こんな寂しい路地を歩いていると、世界にひとりだけ取り残されてしまったかのような気がしてしまうが、この女性も僕と同じように取り残されてしまったかのようだった。傍らには牛乳を入れるのにピッタリの容器が置いてある。行商人が売りに来るのを、静かに待っていただけのかもしれない。
2013年4月 町角 ネパール | |
路地 バクタプル 薄暗さ |
No
7463
撮影年月
2009年6月
投稿日
2013年04月26日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
バクタプル / ネパール
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM