ヤンゴン中央駅近くの住宅街には、質素な家々の中に屋台が出ていた。ここには家がびっしりと密集しているけれど、地元の住民向けの雑貨屋や屋台がところどころに出ているのだ。この屋台もそのひとつだった。屋台のところにやってくると、男の子がひとりでテーブルに就いていた。
テーブルの上には何かの麺が盛られた皿が置いてあるのが見える。ミャンマーの料理にはモヒンガーを始め、シャンカオスエやモンティなど様々な麺類があるから、汁がないというだけではそれが何の料理だかは分からなかった。いずれにしても、男の子は食事中だった。突然現れた僕に男の子はちょっと戸惑っている。僕が横に立って眺めていると、意図に反して男の子は食べるのを止めてしまう。食べているところを他人に見られるのは恥ずかしいことなのだろう。指でおでこを突きながら、男の子は苦笑している。僕に見られている限り、せっかくのご飯を食べ続けられないと思っているようだった。
No
11092
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年07月11日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA