渋谷駅の近くにはゴチャゴチャした区画が残っている。路地が入り組んでいて、飲み屋やパチンコ屋が密集している。渋谷の町もどんどん再開発されているけれど、ここはその大きな流れからは取り残されているかのようだ。でも、このような場所こそが町の個性を強烈に放つのだと思う。その香りは決して高級な香水のようなものではないかもしれない。おそらくは発酵食品の匂いと言った方が似合う個性だ。再開発されると、似たような顔の町ばかりになってしまうような気がしてならない。町に求められているのはこのような熟れた匂いなのだ。
路地には日差しは差し込んでいて、影の合間を縫うように日向を作り出していた。そして、人びとが日向を急ぎ足で歩いていた。
2017年9月 町角 東京 | |
歩行者 渋谷 日溜り |
No
10281
撮影年月
2017年4月
投稿日
2017年09月15日
更新日
2023年09月09日
撮影場所
渋谷 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
EF24MM F1.4L USM