渋谷駅の近くには、まだゴチャゴチャとした区画が残っている。路地が入り組み、飲み屋やパチンコ店が密集している。渋谷の街も再開発が進んでいるが、ここだけはその大きな流れから取り残されているかのようだ。だが、このような場所こそが街の強烈な個性を放っているのだと思う。その香りは決して高級な香水のようなものではないかもしれない。むしろ発酵食品のような、じっくりと熟れた匂いが似合う個性だ。再開発されると、どの街も似たような顔ばかりになってしまう気がしてならない。街には、このような熟成された匂いが求められているのではないだろうか。
路地には日差しが差し込み、影の合間を縫うように小さな日向を作り出していた。そして、人々がその日向を急ぎ足で通り抜けていった。
2017年9月 町角 東京 | |
歩行者 渋谷 日溜り |
No
10281
撮影年月
2017年4月
投稿日
2017年09月15日
更新日
2024年11月07日
撮影場所
渋谷 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
EF24MM F1.4L USM