大通りを歩いている途中で、ふと脇道の入り口を見つけた。細くて、自動車が入るには狭すぎる路地だった。深く考える間もなく、僕はその路地に足を踏み入れていた。まるでその静かな雰囲気に吸い寄せられたかのようだった。路地を歩いている人はほとんどおらず、まるでリアルに作られた立体迷路の中を歩いているような気分になった。このような不思議な雰囲気の場所は、まさに僕の好みだ。
両脇には古い住宅が並び、どの家もひっそりとしている。生活の音がほとんど聞こえないこの路地には、静寂が支配していた。自分がどこに向かっているのかもわからないまま、ただ路地の中を進んでいた。そんな中、路地の先でスクーターがひとつ横切るのが見えた。そのスクーターは何事もなかったかのように一瞬で走り去っていき、また静けさだけが残った。
2017年2月 町角 台湾 | |
路地 バイク 台南 |
No
10051
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年02月25日
更新日
2025年01月23日
撮影場所
台南 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA