神農老街に足を踏み入れた。ガイドブックでは「台南観光の目玉」として紹介されている場所だが、実際に歩いてみると、確かに雰囲気は良いものの、期待していたほど特別感はなかった。古い町並みが細い路地の両脇に続いているが、その通りは思ったよりも短く、端から端まで歩くのにそう時間はかからない。
そんな通りを歩いていると、ふと道端に古びた荷台付きのバイクが駐められているのが目に入った。その座席に幼い男の子がちょこんと腰掛けている。観光地の雰囲気に溶け込むような子どもではなく、地元の日常そのものを体現している姿だった。男の子はパジャマのような服を着ていて、まだ幼いためか、バイクのハンドルに手が届かない。仕方なく、両手を座席の上にちょこんと置いている。まるで運転手になったつもりでいるのかもしれないが、ハンドルに手をかけられないせいか、その表情はどこか物足りなさそうだった。
2017年2月 人びと 台湾 | |
男の子 バイク 座席 ハンドル 台南 |
No
10052
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年02月25日
更新日
2025年01月23日
撮影場所
台南 / 台湾
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA