通路の入口に立って奥の方に目を向けると、男が立っているのが見えた。横には山積みになった金盥が置かれている。男はダッカの住宅街で金盥の訪問販売をしているようだ。そして、まさにとある家の扉を開けようとしているところだった。
僕が幼い頃には、東京にも訪問販売をしている人が結構いたような気がする。でも、今ではすっかりいなくなってしまった。通信販売とネット販売に取って代わられてしまったのだろう。ダッカの町も同じ道をたどるに違いない。この男のように沢山の商品を担いで売り歩くようなスタイルの営業スタイルは、そのうちに消え去ってしまうことだろう。
そう考えると、ちょっと感傷的になった。何も手伝うことは出来ないけれど、男の商売が上手くいくといいなと願っていた。
2014年3月 バングラデシュ 町角 | |
路地 盥 ダッカ 行商人 |
No
8413
撮影年月
2009年9月
投稿日
2014年03月18日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
ダッカ / バングラデシュ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM