カトマンズの中心部から西に3kmほど離れた丘の上に建つネパール仏教の寺院であるスワヤンブナートは別名モンキー・テンプルとも呼ばれ、境内に沢山の猿が棲息している。そして厄介なことにここにいる猿は人間を恐れていない。
気をつけていないと、手にしている食べものを奪い取られるとは聞いていたものの、僕は迂闊だった。猿に奪い取られる可能性があるのは食べものだけだと思っていたのだ。猿が近寄ってきたけれど僕は何も食べ物を持っていない。そう思って油断していた僕の手から猿はコーラのペットボトルを奪っていった。
猿がペットボトルを掴んだときに、咄嗟に僕も取られないように力を入れたけれど、野生の猿の力は強い。あっという間にペットボトルを奪い取られてしまった。猿は近くの塀の上に登ると、ペットボトルの中身を塀の上に垂らし、舐めるようにコーラを飲み始めたのだった。
砂糖がたくさん入っていて甘いコーラは自然界にはない味で、猿にとっても美味しいのだろう。しかしながら、ペットボトルを奪い取ることは出来ても、人間と同じようにペットボトルに口を付けてごくごくと飲むのは猿には難しいようで、塀の上に垂らしたのをピチャピチャと舐めていた。
2013年1月 動物 ネパール | |
飲み物 猿 ペットボトル スワヤンブナート 寺院 |
No
7167
撮影年月
2009年6月
投稿日
2013年01月17日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
スワヤンブナート / ネパール
ジャンル
動物写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM