ヤンゴン中央駅近くの路地を歩いていると、多くの子どもたちと行き会う。もう午後だったので、学校も終わっているようだ。家に帰ってきた子どもたちは濡れた路地で遊び回っている。お父さんとお母さんたちと違って、子どもたちには遊ぶのが仕事だ。そして、それはそれで忙しい。ほとんどの子どもたちは、カメラを持って歩いている僕を見ても相手をしてくれる暇がないように見える。もちろん、明らかによそ者である僕のことをチラッとは見るけれど、僕の周りに集まってくるようなことはないのだ。
写真の女の子もそうだった。路地を歩いていると、横縞模様のTシャツを着た女の子が向こうから歩いてきた。僕の存在に気が付いたものの、女の子は特に反応を示すこともなかった。手に持ったおやつを時折ぱくつきながら僕の横を何事もなかったかのように通り過ぎていく。その女の子とは対照的に、後に隠れていたもうひとりの女の子は僕に興味津々だった。脇から僕のことをいたずらっぽく見ている。
No
11095
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年07月13日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA