通りを歩いていると、建物の裏口が目に入った。扉は開け放たれていて、中の様子が外から丸見えだった。その中で幼い男の子が座り込んでいるのが見えた。男の子はスナック菓子の袋をしっかりと手に持ち、真剣な顔で何かをじっと見つめながら、スナックを次々と口に運んでいた。
何をそんなに真剣に見ているのかはわからないが、おそらくテレビの画面だろう。子どもの目には、そこに映る映像が何よりも重要なものに映っているのかもしれない。それにしても、男の子の集中力には驚かされる。ほとんど身じろぎもせず、ただひたすらスナックを頬張り続けているのだ。
お母さんはどこにいるのだろう。この光景を見たら、「そんなにお菓子ばかり食べていると、ご飯が食べられなくなるよ」と注意するのかもしれない。とはいえ、今は男の子にとって、スナック菓子と目の前の「何か」がすべてで、それ以外の世界には興味がないようだった。
2017年3月 人びと 台湾 | |
バック・ショット 男の子 お菓子・軽食 台南 |
No
10073
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年03月15日
更新日
2025年01月22日
撮影場所
台南 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
EF85MM F1.2L II USM