ジャンクション・シティの2階から渡り廊下が伸びていて、ボージョー・アウンサン通りを横断できるようになっていた。渡った先はボージョー・アウンサン・マーケットという市場だ。モダンなショッピングモールが昔ながらの市場と繋がっているのだ。市場前の通りにも、市場の名前にもボージョーという単語が含まれている。これはビルマ語の尊称だ。アウンサンはビルマ建国の父とされるアウンサン将軍のことだから、建国の父に尊称を付けて道路と市場の名前にしているということ。娘のアウンサンスーチーと違い、お父さんのアウンサン将軍は民主化前の軍事政権にとっても英雄だから民主化前からヤンゴンにある市場と道路の名前になっているのだろう。
渡り廊下を通って、ボージョー・アウンサン・マーケットへ足を踏み入れた。英雄の名前を冠している割には、建物は古びていて中はゴミゴミしている。気がつくと宝石加工の職人たちが大勢働いている区画を歩いていた。ミャンマーは宝石の産地で、この市場でも大量の宝石が売られていて、宝石を加工する職人たちが働いている区画も市場にある。市場で買った宝石をここでオーダーメイドの加工をしてもらえるのだ。写真の男もそこで働いてたひとりだ。薄暗い工房に腰掛けた男は、難しい顔をしていた。宝石をどのように加工するべきなのか考え込んでいる最中だったのかもしれない。
2019年7月 ミャンマー 人びと | |
職人 ランプ 光 険しい顔つき ヤンゴン |
No
11077
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年07月01日
更新日
2023年11月28日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA