交差点に立ち止まって道路の真ん中に寝転んでいる牛を眺めていた。牛に周囲を行き来している人びとの動向を気にしている様子は微塵もない。往来の激しい交差点の真ん中でくつろいでいた。
そのうち一台の自転車がやって来た。お父さんがペダルを漕いで、後部にはおそらく男性の娘であろう女の子が腰掛けている。牛の横を通り過ぎるとき、お父さんは何事もないかのようにペダルを漕ぎつづけ、女の子は交差点の真ん中に横たわっている牛を不思議そうに眺めていた。
ヒンドゥー教世界において牛は神聖なものなのだ。そのため、たとえ人間の邪魔になっていても牛が邪険に扱われることはない。写真の牛も交通の邪魔になっているにもかかわらず、誰も追い払わない。ここで避けて通らなければならないのは人間の方なのだ。
2011年12月 動物 インド 乗り物 | |
ベルハンポル 自転車 牛 交差点 女の子 |
No
6017
撮影年月
2011年7月
投稿日
2011年12月23日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
ベルハンポル / インド
ジャンル
動物写真
カメラ
OLYMPUS PEN E-P2
レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42MM