拝殿前の広場をうろうろしていると、正装した一団が現れた。先頭には神職と巫女が歩き、その後ろに一組の男女が続いている。これからここ明治神宮で結婚式を挙げる新郎新婦だった。
新郎新婦はどちらも伝統的な正装を纏っている。新郎は紋付羽織袴、新婦は頭に綿帽子をかぶっている。このような帽子も角隠しだと思っていたが、これは「綿帽子」というらしい。もともとは単なる防寒具だったものが、時代が下るにつれ婚礼用の装いになったのだそうだ。
それにしても「角隠し」という名前は、なかなか不思議だ。隠すということは、新婦が角を持っているのが前提になっている。由来には諸説あるようで、嫁入りする際に角を隠すことで従順でしとやかな妻になる決意を示すという説や、嫉妬に狂って鬼になるのを防ぐためのおまじないだとする説があるらしい。実際には男の嫉妬のほうが面倒な気がするが、そのあたりが問われることはない。
2017年9月 人びと 東京 | |
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No
10275
撮影年月
2017年4月
投稿日
2017年09月09日
更新日
2024年11月10日
撮影場所
原宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
EF85MM F1.2L II USM