神職と巫女を先頭にして、列はゆっくり境内を進んでいた。この人たちは明治神宮で行われる結婚式の参列者で、挙式される場所へ向かっている最中なのだ。主役である新郎と新婦はもちろんのこと、参列者も一歩一歩足を進める度に厳かな気分が高まっているに違いない。この日は天気が良かった。境内にいる参拝者や観光客の耳目を集めながらゆっくりと青空の下を進むのは気持ちがいいに違いない。
ふと気になったのは、雨が降っていても先頭を進む神職の歩く速さは同じなのだろうか。雨が降りしきる中、あまりにゆっくり歩くと挙式する場所に辿り着いた時には参列者はびしょ濡れになってしまっているかもしれない。かといって早足に進んでいくと、気分が盛り上がる前に着いてしまうかもしれない。先頭を歩く神職の案配は難しいのだ。
2015年9月 人びと 東京 | |
出席者 バック・ショット 原宿 明治神宮 神社 傘 結婚式 |
No
9495
撮影年月
2015年9月
投稿日
2015年09月19日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
原宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL