晩秋の上野公園に戻りつつあったのは人出だけではないようで、園内には芸を披露する大道芸人の姿も戻りつつあった。同じ大道芸を披露するにも、やはり人が大勢いるところの方がやり甲斐があるに違いない。小松宮彰仁親王の騎馬像の近くでも、南米から出稼ぎに来ていると思しきミュージシャンがケーナを手に演奏していた。
カラフルなポンチョをまとって道端で演奏するスタイルの人たちは結構昔から東京で目にしていたものの、かつてはグループで演奏する人たちが多かったような気がする。しかしこの日に上野公園の一角で演奏していたのはひとりだった。メンバーはコロナ禍になって帰国してしまったのだろうか。
しばし足を止めて演奏に耳を傾ける。南米の旋律は異国情緒にあふれていて、僕以外にも足を止めて聞き入っている人は多かった。その中にインド系と思われる男の子もいた。インド系の人にとっても南米の旋律には異国情緒を感じるのだろう。背中に手を当てた男の子は、ポンチョをまとってケーナを吹く男の姿をじっと眺めていた。
2021年12月 人びと 東京 | |
バック・ショット 男の子 ミュージシャン ポンチョ 大道芸人 上野 上野公園 |
No
12131
撮影年月
2021年11月
投稿日
2021年12月25日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
上野公園 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
EF135MM F2L USM