ムンバイのインド門からそれほど遠くない場所にある漁村を歩いていると、再び海辺に出た。先ほど訪れた石ころだらけの浜とは違い、ここはきちんと護岸されていて、ボートが着岸していた。ボートの中央には保管庫のような扉があり、漁船であることがうかがえる。しかし、魚を水揚げする様子はなく、荷物を積み込むわけでもなく、男たちが甲板の上で忙しそうに動き回っていた。
彼らは何をしていたのだろうか。岸壁の上には、そんな男たちの様子をじっと眺める人々がいた。誰も声を上げることなく、ただ無言でその動きを見つめている。その光景が、どこか儀式めいても見える。男たちは漁の準備をしているのか、それとも何か別の作業なのか。しばらくその様子を眺めながら、僕はこの村の日常の一端に触れている気がした。
2025年2月 町角 インド | |
ボート ムンバイ 海 |
No
12798
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年02月12日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF