小さなお店に男の子が腰を下ろしていた。太い眉毛の男の子だった。横にはチャイを飲むのに使う素焼きのカップが積まれていた。コルカタの辺りでは、街角にあるチャイ・スタンドでチャイを飲む際にはこのような素焼きのカップを使う。飲み終えたら、素焼きのカップは用済みで割ってしまう。つまりこの素焼きのカップは使い捨てなのだ。
チャイ用のカップがあるのだから、ここはチャイ・スタンドなのかと思いきや、話はそう簡単ではない。素焼きのカップ以外にも男の子の目の前にはやすりと思しき道具が置いてあって、店の奥には冷蔵庫も見える。冷たい飲み物も売っているようだ。いろいろなものがありすぎて、この男の子の本業がいったい何なのかはわからない。ひょっとしたら何でも屋なのかもしれない。
僕が前にやってくると、男の子は何かを熱心に語りかけ始めた。ベンガル語だったので何を言っているのかは全然分からないのだけれど、男の子はそれを気に留めているようには見えなかった。
2012年8月 インド 人びと | |
男の子 コップ やすり 指 コルカタ 指差し ポロシャツ 冷蔵庫 お店 |
No
6708
撮影年月
2011年7月
投稿日
2012年08月13日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
コルカタ / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
OLYMPUS PEN E-P2
レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42MM