橋の下を水上バスがくぐり抜けるのを見届けた後、僕はセーンセープ運河沿いを歩いていくことにした。運河に沿って小道があるのだ。この運河は19世紀にラーマ3世の命で造られたらしい。市民の足としていうよりも、軍備に力を入れていた王は兵士や兵器を運ばせるためにこれを造らせたようだ。そのためか、この運河は他の運河よりも幅が広い。運河沿いには民家が並んでいた。表玄関は道路脇に設けられているようで、運河側は裏口になっている。そして、ところどころに寛いでいる住人の姿が見える。
写真の男も運河の脇に設置したベンチで寛いでいた。上半身裸になってすっかりリラックスモードの男は、手にプラスチックのコップを手にしていた。中には黄色の液体が入っている。真っ昼間からビールを飲んでいるのだった。コップは汗をかいていて、ビールはキンキンに冷えているようだ。カメラを向けると、男はグビグビとビールをあおりながらこちらを見てくれた。個人的にはクールビズよりも、真っ昼間からビールを飲むビール・クズの方に惹かれてしまう。
2018年8月 人びと タイ | |
アルコール バンコク コップ 男性 |
No
10686
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年08月10日
更新日
2024年02月04日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA