町の中心部へ向かって歩いていると、歩道の脇に真っ赤なプラスチック製のテーブルが出ていた。このようなテーブルはミャンマーではありふれたものだ。屋台や食堂ではこのようなテーブルが使われていることが多い。でも、ここは喫茶店でも食堂でも屋台でもないように見える。置かれているのは、この真っ赤なテーブルひとつだけだ。そして、学校の制服を着た男の子がひとりでテーブルに就いていた。
テーブルの上にはカップも薬缶も見当たらない。置いてあるのは、男子学生のノートだけだった。どうやら、ここで勉強をしているようだ。今日の復習でもしていたのかもしれない。いずれにしても、このような場所で勉強してちゃんと集中できるのだろうか。歩道の脇に置かれたテーブルの前を大勢の歩行者が横切っている。気もそぞろになってしまうような気がしてならない。中には男の子が何をしているのか気になる人もいるだろう。実際、男の子は僕が現れると、勉強を中断してぼんやりと僕のことを眺めていた。
ちなみに、制服を着ていた男の子は上半身にワイシャツをまとっているけれど、下はズボンではなくロンジーをはいていた。
2019年6月 ミャンマー 人びと | |
赤 男子学生 テーブル タニン 制服 |
No
11056
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月16日
更新日
2020年06月08日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA