広大な敷地内を歩いていると、向こうに見える小高い山の上に塔が建っているのが見えた。ここ三渓園は原富太郎という実業家によって1906年に造られた庭園だ。この実業家は財力に物を言わせて、ここに様々な日本家屋を移築したのだった。
絹の貿易で富を築いた原富太郎は、一時期世界遺産にも登録された富岡製糸場を経営していたこともあるようで、そう言われると、ここの建物たちは、過酷な労働に従事した女工たちの血と汗の上に建っているような気がしてしまって、ちょっと複雑な気分になってしまう。写真の塔は旧燈明寺三重塔で、もともとは1457年に京都にある燈明寺に建立されたものだ。廃寺になることに伴い、1914年に三渓園に移築されたのだという。
2006年2月 建築 神奈川 | |
庭園 シルエット 仏塔 横浜 |
No
324
撮影年月
2006年1月
投稿日
2006年02月08日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
三渓園 / 神奈川
ジャンル
風景写真
カメラ
CANON EOS 1V