クリソロゴという石畳の道の脇に一台の馬車が停まっていた。世界遺産にも登録されているこの通りはビガンの観光名所になっている。この時も観光客を目当てにして数台の馬車が客待ちをしていた。
その中の一台に近づいていくと、若い男が馬車の御者台に腰を下ろしているのが見えた。この若者が御者だった。男は僕のカメラに気がつくと後ろの窓からこちらを振り返った。ひょっとしたら僕を客だと思ったのかもしれない。残念ながら、それは違うのだけれど。
もっともこの町で馬車に乗るのは観光客だけではない。今でも公共の交通機関として利用されていて、馬車が停まっているのは観光名所になっているところだけではない。大聖堂の前でも多くの馬車が客待ちしているのだった。
2008年12月 人びと フィリピン | |
車窓 馬車 運転手 ビガン |
No
2291
撮影年月
2008年9月
投稿日
2008年12月10日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
ビガン / フィリピン
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM