何度も訪れているけれど、三軒茶屋という地名を聞く度に不思議に感じる。かつて、この辺りは今の青山通りである大山道と今では世田谷通りと呼ばれる登戸道の分岐点で、近くに3軒の茶屋があったからこの地名になったのだという。おそらく他に分岐点を示す目印がなかったのだろう。信楽、角屋、田中屋という3軒の茶屋はもう無くなってしまったけれど、今では3軒どころか、数え切れないくらいの飲み屋があって、三軒茶屋は賑わっている。
今となっては、青山通りも世田谷通りも多くの車が行き交っていて、街道沿いに3軒の茶屋がポツンと建っている牧歌的な光景を想像するのは難しい。フェンスに寄りかかって、ぼんやり眼下に見える階段と小さな広場を眺めていた。大勢の人たちが照りつける太陽の下を蠢いているのが見える。しばらくすると、カップルが階段の下に現れて、ふたり仲良く上り始めた。
2019年10月 町角 東京 | |
カップル 縁のある帽子 三軒茶屋 影 階段 |
No
11243
撮影年月
2019年5月
投稿日
2019年10月19日
更新日
2023年10月15日
撮影場所
三軒茶屋 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III