住宅街の中で出会った女の子は両手を上げていた。高床式の家の床下で遊んでいた女の子は、梁を掴んでいるのだった。カメラを持った僕を見つけると色めきだったのだが、それでも梁を掴む手を離すことはなかった。掴んだまま、僕を見ている。
ひょっとしたら、女の子は床を支えていたのかもしれない。離したら床が落ちてしまうのかもしれない。そして、それに伴って世界秩序も崩壊してしまうかも。世界の秩序は、このような些末なことで支えられているような気がする。
2015年4月 ミャンマー 人びと | |
女の子 手 ピイ |
No
9157
撮影年月
2010年2月
投稿日
2015年04月03日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
ピイ / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM