アカ族の女性が道の脇に立っていた。どこか遠くを眺めていて、僕には一瞥もくれない。カメラには全く興味が無いようだ。ムアンシンの近くには多くの少数民族が住んでいる。そして、周辺では一番大きな町であるムアンシンにやって来て、観光客相手に小商いをしている人もいる。この女性もそのひとりなのだろう。
観光客相手に商売をしている人は写真を取られるのを嫌がる。にもかかわらず、小声で商売を持ちかけてくる。
「いいものがあるから買わないかい?」
小声で阿片を買わないかと言ってくるのだ。大麻を売っているのを見かけるのは東南アジア諸国では珍しいことではない。でも、アヘンは珍しい。もちろんラオスでも阿片は違法だ。でも、少数民族の中にはこっそり自分の村で栽培している人たちもいるようで、収穫した阿片を持って町にやって来て、観光客相手に売ろうとするのだ。
2008年3月 ラオス 人びと | |
アカ族 民族衣装 ムアンシン 女性 |
No
1500
撮影年月
2008年1月
投稿日
2008年03月20日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
ムアンシン / ラオス
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM