信号待ちをしていると、道路の反対側にも同じように信号待ちをしているサラリーマンがいた。背後にはコンクリートの打ちっぱなしの壁が見えて、そこに穴のような窓がある。中は暗くて様子を窺い知ることは出来ない。なんだかこの世界とは違う異次元への入り口のようだった。
でも、向こう側で待っているサラリーマンも含め、そのように感じ取っている人はいないようだ。サラリーマンもただ遠くを眺めているだけだ。ひょっとしたら、窓のところで時空が歪んでいることに気が付いているのは僕だけなのかもしれなかい。
2006年9月 町角 東京 | |
青山 男性 壁 窓 |
No
549
撮影年月
2006年8月
投稿日
2006年09月21日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
青山 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V