いい天気だった。柔らかな日差しが心地よい。それでも、歩いていた道には日差しがあまり届いていなかった。道の両脇にそびえ立つビルに遮られてしまい、路上は日向と日陰がまだら模様を描いている。その中を、人びとが自然とまだら模様に溶け込むように歩いていた。
道行く人々を眺めていると、日陰に入りシルエットのように見える人もいれば、日向でスポットライトを浴びているように輝いている人もいた。このようなコントラストの中で、街路樹は果たして昼と夜をどう感じているのだろうか。人間と違い、街路樹は自ら日向を求めて動くことはできない。もしかすると、この場所では夜がとても長く続く世界だと思っているのかもしれない。
2017年7月 町角 東京 | |
日本橋 歩行者 シルエット |
No
10221
撮影年月
2016年12月
投稿日
2017年07月22日
更新日
2024年11月21日
撮影場所
日本橋 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA