東京の日本橋で撮影。
いい天気だった。柔らかな日差しだ。でも、歩いていた道には日差しはあまり入ってきていなかった。道の両脇に建っているビルに遮られてしまっている。路上には日向と日陰のまだらになっていた。そして、人びとがまだら模様の中を歩いている。
道往く人々を眺めていると、日陰でシルエットになっている人もいれば、日向でスポットライトを浴びているような人もいる。このような状況で、街路樹はいつが昼間で、いつが夜なのか判断が付くのだろうか。人間と違って、街路樹は日向を求めて動くこともままならない。ひょっとしたら、夜がとても長い場所だと思っているのかもしれない。