写真の煉瓦造りの建物はクマリの館。カトマンズのダルバール広場に面して建っている建物のひとつだ。クマリとは生きた女神で、国の守護神である女神タレジュやアルナプルナの生まれ変わりとされる少女のことだ。
クマリはいわば現人神で、人間の女の子が神様扱いされている。人権侵害ともいわれるけれど、これはネパールの伝統になっていて、クマリはカトマンズだけでなく、パタンにも他の町にもいる。この21世紀の世の中で、現人神とされる人は少ない。他の文化では観音菩薩の化身とされるダライ・ラマくらいしか思い当たらないけれど、どうなのだろう。
クマリとなった女の子が今でもこの館の中で生活している一方で、この建物は博物館にもなっていて内部を見学することができる。広場からクマリの館を眺めていたら、装飾された窓に中を見学している人びとの姿が見えた。
2009年11月 町角 ネパール | |
カトマンズ 博物館・美術館 宮殿 窓 |
No
3429
撮影年月
2009年6月
投稿日
2009年11月28日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
カトマンズ / ネパール
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM