路地を進んでいくと、地元の人が大勢寛いでいる場所へとやってきた。ジャカルタの住宅街を歩いていると、家々が並んでいるだけところと地元の人が路地に集まってダラダラしているところの2種類あることに気がついた。この違いは何なのだろう。
思うに、この2種類の間にはそれほど明確な差は無いような気がする。ちょっと広くて、人びとが腰を下ろせるような場所があれば、ほんの小さなきっかけで人が集まるようになって井戸端会議などが開催されるようになるのだと思う。そして、地縁に基づく人間関係が構築されていくのだ。
写真のお父さんと幼い女の子もジャカルタの住宅街で人びとが集まっているところにいて、他の人たちと同じようにダラダラしていた。クリクリした瞳の女の子はまだ幼く、路地にいる他の人たちとの関わりは理解できないかもしれない。でも、今この瞬間も育んでいる地縁は女の子の血となり肉となり、大きくなった暁には役立つこともあるだろうし、足を引っ張ることもあるだろう。
2020年9月 インドネシア 人びと | |
瞳 お父さん 女の子 ジャカルタ 親子 |
No
11684
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年09月30日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF