猫が身をかがめて見つめていた。何かを見つけたようだった。
幸か不幸か、この猫の気を惹いたのは僕ではなかった。僕が近づいて行っても、動くこともないし、僕に一瞥くれることもない。一貫して無関心な態度を取り続けるのだった。もしくは、僕のことをナメているのかもしれない。それはそれで正解だ。僕は決して攻撃することはない。肝の座ったこの猫は、シャッターの音を聞いたぐらいでは動じることはなく、ずっと同じ方向に鋭い視線を投げかけていた。
2005年8月 動物 東京 | |
猫 視線 向島 |
No
142
撮影年月
2005年7月
投稿日
2005年08月11日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
向島 / 東京
ジャンル
動物写真
カメラ
CANON EOS 1V