谷根千を歩いていたら、建物と建物の間に細い路地が伸びていることに気がついた。とても細い路地だった。でも、見ていると人が中に入っていく。この路地の先には何かがあるに違いない。そう思った僕は、その細い路地へと入っていくことにしたのだ。
僕の先に路地に入った人びとは迷うことなく早足で進んでいく。そして、あっという間に見えなくなってしまう。僕は路地にひとり取り残されたのだ。足を踏み入れてみたものの、取り残されるとなんだか異次元に置いてけぼりを食らったような気がしてくるから不思議なものだ。慌てて後ろを振り返ると、そこには見慣れた世界が見えたので、ちょっと安心した。
2016年8月 町角 東京 | |
路地 谷中 |
No
9829
撮影年月
2016年5月
投稿日
2016年08月04日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
谷中 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL