マラッカの公園に古い帆船が係留されていた。1509年にユーラシア大陸の西の果てにあるポルトガルから、喜望峰、インドを経てマラッカにたどり着き、マラッカ沖に沈んだ交易帆船「フロール・デ・ラマール丸」を復元したものだ。帆船の上空には暗い雲が広がっていた。しばらくしたら雨が降り出した。
海洋貿易の要衝にあったマラッカは、大航海時代の荒波に飲み込まれてしまった。マルコ・ポーロやイブン・バットゥータが訪れた、東南アジア最初のイスラーム国家サムドラ・パサイ王国がポルトガルに滅ぼされると、ポルトガルの植民地になったマラッカが再び独立したのは、オランダ時代とイギリス時代を経て、1957年になってからのことだ。
2009年4月 マレーシア 乗り物 | |
雲 マラッカ 船 シルエット |
No
2697
撮影年月
2009年1月
投稿日
2009年04月18日
更新日
2023年08月09日
撮影場所
マラッカ / マレーシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM