マニラ大聖堂の前にある広場で休んでいた無精髭を生やした男は観光用の馬車の馭者だった。タオルを首に掛けている。暑い日だった。じっと客が来るのを待っているだけで汗が吹き出すのだろう。それに首周りが焼けてしまうのを防ぐ意味もあるのかもしれない。ちなみに英語では、首が日焼けして赤くなっている人のことをredneckといい、肉体労働者を指す言葉から転じて保守的な貧困白人層のことを指すのだという。確かに白人の人は日焼けしても肌が黒くならず、赤くなるだけだ。
この辺りは観光名所のため、広場にはカレサと呼ばれる馬車が何台も客待ちをしている。男もやはり客待ちをしていたのだった。残念ながら、僕は男の客にはならなかったけれど。
2013年12月 人びと フィリピン | |
男性 マニラ 無精髭 |
No
8174
撮影年月
2008年9月
投稿日
2013年12月19日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
マニラ / フィリピン
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM