カメラを構えると男は苦虫を潰したような顔になった

苦虫を潰したような顔をした男
フィリピンのマニラにあるリサール公園で撮影
似たような写真

公園の中を歩いていると、眼鏡を掛けた男が話しかけてきた。日本という国について色々と教えて欲しいのだという。そして、僕を自宅へと連れて行こうとする。なんだか詐欺の類いの匂いがプンプンする。ギャンブル詐欺などの手口の入り口とそっくりなのだ。でも、確信は持てない。そこで、僕は男の写真を撮ることにした。詐欺を企んでいるのなら、写真を撮られるのを嫌がるに違いない。そう思った僕は男にカメラを向けたのだった。

予想に反して男はすんなりと写真に応じてくれる。苦虫を潰したような顔をしつつもカメラを見てくれている。ひょっとしたら、詐欺なんて企んでいないのかもしれない。単に写真を撮られるのがとてもとても嫌だったのかもしれない。でも、表情からは何が真実なのかは分からなかった。

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ENGLISH
2008年11月 人びと フィリピン
眼鏡 男性 マニラ 苦い顔

PHOTO DATA

No

2184

撮影年月

2008年9月

投稿日

2008年11月06日

更新日

2024年01月07日

撮影場所

マニラ / フィリピン

ジャンル

ポートレイト写真

カメラ

CANON EOS 1V

レンズ

EF85MM F1.2L II USM

日本国外で撮影した写真とエッセイ

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