引き続きヤンゴン中央駅近くの路地を歩いていた。ここの雰囲気は僕の泊まっていたホテルのある場所とは全く異なる。ヤンゴンの中心部が多くの会社やお店があって賑わっているのと対照的に、ここにはお店はほとんどない。あるのは地元の住民向けの雑貨屋のようなものだけだ。まるで田舎町にやって来たような雰囲気が漂っていて、僕はそれを楽しみながら歩いていた。
歩いていると路地の先に小さなお店があった。何人かが屋根の下に腰掛けているのが見える。おそらくは友人たちとお茶を飲みながら井戸端会議に花を咲かしているのだろう。お茶の発祥地とされる中国の雲南省のすぐ下に位置するミャンマーの人たちは古くからお茶に親しんでいて、日本と同じように緑茶が一般的な飲み物だ。
人影から横に視線をずらすと、お母さんと幼い息子は路地に立っていた。お母さんの腕はまっすぐに息子に向かって伸びている。指先にまで力が入っているところを見ると、息子を叱っているところのようだ。人びとが生活している場所には、叱責もところどころに転がっている。
2019年7月 ミャンマー 人びと | |
路地 腕 親子 ヤンゴン |
No
11089
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年07月09日
更新日
2023年11月27日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA