人影が波照間島にあるニシ浜の浅瀬に立っていた。浜を歩いている人はポツポツと見かけるけれど、海の中に入っている人を見かけるのは珍しく、海に入っているのは観光客ばかりだ。波照間島だけでなく、沖縄の人はあまり海に入らないという。ニライカナイという他界が海の向こうにあって、浜辺はこの世とあの世の境目という認識なのだ。下手に海に入ると、この世に帰ってこられなくなると考えるのかもしれない。
ニシ浜の海は遠浅だった。男の周囲の水深は膝下までしかない。トボトボ歩く男の周りには誰も居ない。まるで遠浅の海を独り占めしているようだった。
2007年9月 自然 沖縄 | |
ビーチ 波照間島 海 水平線 浅瀬 |
No
1077
撮影年月
2007年7月
投稿日
2007年09月12日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
波照間島 / 沖縄
ジャンル
風景写真
カメラ
CANON EOS 1V