昼下がりの通りは誰も歩いていなかった。ここペナン島のジョージ・タウンは首都であるクアラルンプールに次ぐマレーシア第二の都市にもかかわらず、僕が歩いていた場所はまるで廃墟のように静まり返っていた。ここは南国で暑いから、地元の人は暑い真っ昼間は家の中でのんびりしているのだろう。汗びっしょりになりながら歩いているのは僕のような観光客だけだ。
18世紀にイギリス東インド会社の入植から始まったこの町の名前は当時のイギリス国王ジョージ3世に因んだものだ。ちなみにジョージ・タウンという名前の町は世界各地に存在する。イギリス領ケイマン諸島の首都とガイアナの首都もジョージ・タウンだし、イギリス領アセンション島にも、オーストラリア、タスマニア州にもバハマにも存在している。さらに言うと、アメリカ合衆国の中だけで40を超える数のジョージ・タウンが存在している。もっともその全てがイギリス国王に因んでいるワケではないようだけれど。
2012年7月 町角 マレーシア | |
寂しさ ペナン島 通り |
No
6606
撮影年月
2008年12月
投稿日
2012年07月10日
更新日
2024年01月07日
撮影場所
ペナン島 / マレーシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM