のんびりと歩いている僕に、上半身裸の男の子が気が付いたようだ。この町を訪れる外国人はあまりいないから目立ったのかもしれない。男の子は声をかけてはこないものの、じっと鋭い視線を投げかけている。そこで僕はちょっと歩く進路を変えて、男の子の方へ向かうことにしたのだった。近づいていっても、男の子は怯むことはない。手を腰に当てながら、じっとこちらを見詰めている。
男の子は堂々している。目の前へと辿り着くと、男の子は静かに写真を撮ってくれと言ってきたのだった。どうやら外国人である僕というよりも、僕が抱えていたカメラに興味があったようだ。ファインダーを覗いても、男の子はまだ自信に満ち溢れた顔をしている。背景のシャッターはまるで男の子は引き立てるホリゾントのようだった。
2012年7月 インド 人びと | |
男の子 視線 マルダ シャッター |
No
6614
撮影年月
2011年6月
投稿日
2012年07月13日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
マルダ / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
OLYMPUS PEN E-P2
レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42MM