同じものを指していても、用いる単語によってかなりイメージはかなり異なる。例えばチョッキと聞くと年配のおじいさんが着ているような毛糸で編んだものをイメージしてしまう一方で、ベストと聞くと若い男性がまとっていても違和感を感じない。単語そのものにまとわりついたイメージを払拭するのは難しい。
シャッターが閉まったお店の前に親子が腰を下ろしていた。幼い男の子はチョッキを着ている。いや、老人ではないからベストと言った方がいいのだろうか。よくわからない。いずれにしても男の子は袖のない胸と腹とと背中を覆う丈の短い胴着を着ていたのだ。
その幼い男の子にカメラに向けると、首を傾げながらレンズを見てくれた。ちょっと気取ったポーズを取っているように見えた。ちょっと大人ぶった態度を見ると、この場合にはチョッキよりもベストと呼んだ方が相応しいような気がしてきた。
2009年11月 ネパール 人びと | |
男の子 カトマンズ シャッター ベスト |
No
3362
撮影年月
2009年6月
投稿日
2009年11月10日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
カトマンズ / ネパール
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM