雨が降っていたけれど、山手線の高架下にいた僕は濡れる心配は無かった。そこに佇んで足早に通り過ぎていく人びとを眺めていたのだった。そうしていると、スーツに身を包んだサラリーマンと思しき人影が大きく開いた傘と共に現れた。
頭上が覆われている薄暗い通路に入ってきても、この人影は傘を閉じることはなかった。傘を頭上にかざしたまま僕の前を急ぎ足で横切っていく。まるで、僕だけでなく、周囲の人間誰にも正体を明かしたくないかのようだった。
2007年11月 町角 東京 | |
サラリーマン 傘 有楽町 |
No
1215
撮影年月
2007年10月
投稿日
2007年11月20日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
有楽町 / 東京
ジャンル
夜間写真
カメラ
RICOH GR DIGITAL