小雨の舞う朝だった。サラリーマンが傘を差しながら濡れた歩道をひとりで歩いているのが見える。他の人たちは傘を差していなかった。本当に小雨だった。それにまだ朝早い時間だったので、歩いている人も疎らだ。ガラガラの歩道をゆっくりと進んでいく傘はとても目立っていた。傘を差したサラリーマンは徐々に遠ざかっていって、終いには見えなくなった。
町はまだ静まり返っていて、まだ寝ているようだ。ひょっとしたら、この小雨は町の寝汗なのかもしれない。
2006年6月 町角 東京 | |
サラリーマン 雨 新宿 傘 |
No
450
撮影年月
2006年5月
投稿日
2006年06月14日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
新宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V