スクラブル交差点に立っていた。信号が青に変わると、待っていた歩行者たちが一斉に渡りだした。スクランブル交差点というと歩行者でいっぱいになっているイメージがあるけれど、この時渡っている人は少ない。そのうちのひとりがこちらに向かって歩いてきた。
顔が見えていたのだけれど、日陰に入ると全身がシルエットになり、誰なのかはよくわからなくなる。名前も肩書も捨て、無名の一市民になったかのようだ。このような状態がジョン・ロールズのいう「無知のベール」の状態なのかと思った。
2005年4月 町角 東京 | |
交差点 シルエット 有楽町 |
No
58
撮影年月
2005年4月
投稿日
2005年04月14日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
有楽町 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V