バタッドの集落はすり鉢の底のような場所にあって、取り囲む急な斜面には棚田が作られている。このような状況はフィリピン北部にあるイフガオ州の山村では珍しくないようだ。
このような急な斜面が集落を囲んでいると、斜面を下って集落を訪れるのも、斜面を登って最寄りのバス停に行くのも大変だ。上の方にある水田で畑仕事するのも楽ではない。そもそもどうやって上にある水田に水を引くのだろうと不思議に思ってしまう。そのような中、もっとも問題なのは機械化が進んでいない点だ。急な斜面に作られている上に、田んぼと田んぼの間のあぜ道も狭い。田んぼの中に機械を入れる手段がないのだ。そのためこのような棚田では田植えも耕すのも稲刈りも全ては人力で行われる。この辺りは天候に恵まれていて、その気になれば二期作、三期作もできると言うけれど、全てが手作業で行われるような状況ではそのメリットを十分に享受できているのかどうかは分からなくなってしまう。
ちなみに、ここバタッドの棚田は世界遺産に登録されている。
2009年2月 自然 フィリピン | |
バタッド 田んぼ 棚田 世界遺産 |
No
2468
撮影年月
2008年9月
投稿日
2009年02月05日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
バタッド / フィリピン
ジャンル
風景写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF24MM F1.4L USM