両手を腰に当てた青年が道路脇に立っていた。バスが直ぐ後ろを走り去ったけれど、男は気に留める様子もない。男が関心を寄せているのは、目の前にあるモノだけだった。そして、幸か不幸かそれは僕だった。
目は大きく見開かれている。文字通り、目玉が飛び出そうな勢いで僕を見つ目続けているのだった。ダッカの人は好奇心旺盛な人が多く、何かが気になるとすぐに寄ってくるのだけれど、男はただただ見詰めるばかりで寄っては来ない。シャッターを切っている間、ずっと男の目玉がそのまま飛び出してしまうのではないかと心配になってしまった。
2014年10月 バングラデシュ 人びと | |
ダッカ 瞳 青年 |
No
8849
撮影年月
2009年9月
投稿日
2014年10月22日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
ダッカ / バングラデシュ
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM