鉄道駅の近くに安宿があった。僕が逗留していた宿よりもさらに安い宿だった。その宿の前を通りかかると、男が窓の向こうにいるのに気がついた。男は宿の一室で寛いでいる。そして、まるで通りの様子をこっそり調査するかのように窓越しに往来を眺めているのだった。
窓が開いているので、男の姿は外から丸見えだった。目が合うと、男は僕に微笑みかけてくれる。僕の持っている一眼レフに気がついた男は粗末なベッドの上で寛いだまま、微笑んでくれた。
2014年6月 バングラデシュ 人びと | |
ホテル マイメンシン リラックス 部屋 窓 |
No
8579
撮影年月
2009年9月
投稿日
2014年06月09日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
マイメンシン / バングラデシュ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM