ムンバイのインド門からフェリーで向かうエレファンタ島への航海は、片道1時間ほどかかる。行きはこれから訪れる世界遺産への期待で胸が高鳴るものの、帰り道はひたすらムンバイの海岸線が近づくのを待つばかりだ。波が穏やかだったのは幸運だったが、船上では襲い来る睡魔と強烈な日差しが最大の敵となる。
フェリーの単調な揺れに身を任せながら、ふと地図を眺めてみる。エレファンタ島はムンバイ湾の中に浮かんでいるが、ムンバイの対岸の方がはるかに陸地が近い。もしかすると、インド門から出るフェリーを利用するよりも、対岸からアクセスした方が短時間で済むのではないか。近年、ムンバイ湾には大規模な橋が架けられ、都市の交通網も発展している。それを考えると、観光名所へのアクセス方法も今後変わっていくのかもしれない。
そんなことを考えながら時間をつぶしていると、フェリーの向こうにタージマハル・ホテルの姿が見えてきた。ムンバイのランドマークのひとつであり、多くの観光客が訪れる高級ホテルだ。宿泊しているわけではないのに、その姿を目にするとどこか懐かしさを感じた。
2025年3月 インド 乗り物 | |
フェリー ホテル ムンバイ 薔薇 |
No
12829
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年03月08日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF