細長くて急な坂が住宅街の中にあった。どんどん坂だ。この辺りはかっての外国人居留地だったようで、周囲にはそのころの名残を感じさせる建物も残っている。とても静かな場所だった。それにしても、「どんどん坂」とは変わった名前だ。旧居留地にあるにもかかわらず、異国情緒は微塵も感じさせない。この名前は雨が降るとドンドンと音を立てて流れるところからついているようだ。
急な坂を登っていると、坂の上の方に老婆の人影が見えた。この坂を登るのは老人には厳しいだろう。老婆の腰は曲がっていて、手はしっかりと手摺を握っている。それでも、老婆はゆっくりと頂上の向かって進んでいた。
2007年5月 町角 長崎 | |
長崎市 坂道 急峻 |
No
921
撮影年月
2007年3月
投稿日
2007年05月30日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
長崎市 / 長崎
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V