地下道は薄暗くて静かだった。ちらほらと人が歩いているのが見える。地下道の雰囲気はなんだか宇宙船のようだった。宇宙船に乗ったことはないけれど。
近代的なデザインは無機質で、そこを歩く人間を自らの部品と見做しているかのように思えてしまう。そんな通路を仕事を終えたサラリーマンが無言で歩いていた。皆家路に就いているのだろう。彼らはここを通り抜けることによって、資本家に仕える立場から、良き家庭人へと変身していくのだろう。
2007年1月 町角 東京 | |
通路 歩行者 汐留 |
No
701
撮影年月
2007年1月
投稿日
2007年01月29日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
汐留 / 東京
ジャンル
夜間写真
カメラ
RICOH GR DIGITAL