地中海に面する都市遺跡アル・ミナーには何本かの柱が立っていた。ここにいるのは僕だけだった。訪れている観光客の数よりも、じっと立っている柱の方が多いのだった。太陽が柱の向こうの地中海に沈んでいく。柱は太陽を背にしていて、シルエットになっている。ひとりで柱と沈みゆく太陽を眺めていた。もし、僕の後ろに立ってこの光景を眺めている人がいれば、ポツンと立っている僕もシルエットになって見えているのだろう。
ちなみに、「ヨーロッパ」の語源となったエウロペが生まれたとされるこの遺跡は世界遺産に指定されている。
2005年12月 レバノン 自然 | |
柱 シルエット 日没 世界遺産 |
No
262
撮影年月
2001年2月
投稿日
2005年12月08日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
スール / レバノン
ジャンル
風景写真
カメラ
CANON EOS KISS