通路の両脇にはお店が立ち並んでいた。八百屋や魚屋や豆腐屋などが軒を連ねている。ここは銅座市場と呼ばれる小さな市場だ。市場は閑散としていた。
そんな市場の通路では市場で働く女性が立ち話をしている。暇そうだ。でも、暇そうなのはこの女性だけではない。八百屋の主人も果物屋の主人も暇そうに見える。写真を撮っている僕のことを眺めている。買い物客はいないから何もすることが無いようだ。何を隠そう、ここにいる人間の中で僕だけが市場で働いていない人間だった。
2007年4月 町角 長崎 | |
市場 長崎市 立ち話 |
No
818
撮影年月
2007年3月
投稿日
2007年04月01日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
長崎市 / 長崎
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR DIGITAL