コルカタの町を歩いていると、半開きになっている扉があった。扉の向こうには通路が伸びていて路地のようになっていた。入っていきたい気分に駆られたけれど、これは誰か家の敷地だろう。
視線を扉の向こうに向けると、プラスチックの椅子が置いてあるのが見えた。そして沈鬱な雰囲気の男がひとりで腰掛けていた。気を落ちしているか下を向いたまま、じっとしている。何があったのか知らないけれど、明日は明日の風が吹くと信じたい。男とは一言も交わさなかったけれど、その沈鬱な気分も明日になったら、霧散しているのを願うばかりだ。
2012年1月 町角 インド | |
路地 扉 沈鬱 コルカタ |
No
6079
撮影年月
2011年6月
投稿日
2012年01月16日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
コルカタ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM