サリーを纏った女性が道端にひとりで腰を下ろしていた。頬杖をついて、虚ろな表情をしていた女性の周囲には沈鬱な雰囲気が漂っている。額には皺が寄っていて、心はここではないどこかにあるようだ。
おそらく真正面に立っている僕の姿も女の瞳に僕の姿は映っていないに違いない。実際、僕が前の前に立ち止まっても女性の視線は僕に注がれることはなかった。それどころか、視線の向かう先さえ動くことはなかった。何があったかは分からない。いずれにしても、僕に出来ることは何も無いのが実情だ。
2009年10月 ネパール 人びと | |
沈鬱 カトマンズ 女性 |
No
3320
撮影年月
2009年6月
投稿日
2009年10月28日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
カトマンズ / ネパール
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM